ラブライブ3期ももうすぐ? – アニメ『ラブライブ!』にみるメディアミックス戦略を考察してみた。

音楽ビジネス

10周年を直前に迎え、今後新しく3期の可能性も確実で、ますますコンテンツの強みを見せているアニメ『ラブライブ』。

でもこのアニメは調べてみると非常によくできています。

本記事ではこの“ライブライブ”を音楽ビジネス戦略、メディアミックス戦略の視点で解説します。

ラブライブとは?

ラブライブとは…

KADOKAWAが発行する美少女総合エンタテインメントマガジン『電撃G’s magazine』と、音楽会社である『ランティス』、そしてアニメーション制作会社である』サンライズ』の三者による合同プロジェクト

…になります。

分業体制をとる戦略

ラブライブは、“μ’s(ミューズ)”や“Aqours(アクア)”といったスクールアイドルグループの普段の様子やストーリーを『G’s』誌上にて展開します。
そして、サンライズ制作のプロモーションビデオDVD付きの音楽CDの販売、さらにテレビ放送や劇場版といったアニメ化にするという戦略を取っています。

これは、それぞれの会社・雑誌の特色を生かした分業体制を取っていることになります。

2010年に1stシングルリリース

2010年初頭に誌上企画が開始され、2010年8月13日にファーストシングルCDが発売されました。

メディアミックスとは

ラブライブの戦略でもある“メディアミックス”とはどのような戦略になるのでしょうか?

メディアミックス(media mix)とは…

広告業界の用語で商品を広告・CMする際に異種のメディアを組み合わせることによって各メディアの弱点を補う手法

…というのが原義になります。

ただ、現在では…

ある特定の娯楽作品が一定の経済効果を持った時、その作品の副次的作品を幾種類かの娯楽メディアを通して多数製作することでファンサービスと商品販促を拡充するという手法

…のことを指すことが多いようです。

ラブライブにみるメディアミックス戦略

ラブライブはもともとメディアミックスを前提としての企画だったそうです。
その上で…

  • 3社それぞれの強みを生かしている
  • 2.5次元を確立した点

…という見方ができます。

3社それぞれの強みを生かしている

ラブライブ自体KADOKAWA・ランティス・サンライズの合同企画なのですが、前述したようにそれぞれの強みを生かしているのが特徴と言えます。

  • 出版社であるKADOKAWAは発行している雑誌
  • 音楽制作会社であるランティスによるCD
  • アニメ制作会社であるサンライズがアニメPV

顧客に訴えかける方法が異なる3つのメディアを組み合わせ、ラブライブという1つのコンテンツにつないでいるという構図になります。

2.5次元を確立した点

ここまでだけなら単なるコラボレーション企画と言われてもしょうがなかったのかもしれないが、ここから「アニメ」と「声優」につなげたことが大きかったかと思います。

1期の場合ですが、アニメ作中のアイドルグループ『μ’s』とその登場人物を担当している声優陣のグループも『μ’s』とし活動しています。
実際アニメの作中でのダンスの振り付けはその声優自身もコンサートで同じ振り付けをしています。

2次元(アニメ)と3次元(コンサート)のミックスは、企画発案当初から前提としていた例は少ないのかと思います。
(結果として盛り上がったのが京都アニメーションの作品である『けいおん』かもしれませんが。)

メディアミックスのメリット・デメリット

では、このメディアミックスのメリット、デメリットとはどのようなものがあげられるのでしょうか?

メリット

これはメディアミックスの目的にもなるのですが、複数の異なるメディアを用いることによって、互いのデメリットを補完しあう点が大きなメリットと言えます。
顧客の興味の入り口の幅を増やし、広げることでより多くの層を取り込むことができると考えられます。

加えて、心理学用語でもある“接触頻度”を増やすことでより強い宣伝効果を得られるというメリットもあります。
書店でも、CDショップでも、テレビでもあらゆる場所でそのコンテンツが目に入ることは、広告としては非常に大きな影響力があると言えます。

デメリット

しかし、そのメディアミックス戦略もデメリットがあります。

原作との乖離やストーリー、世界観の破たんなど関わるメディアが増えれば増えるほど、コンテンツの内容を一貫して維持するのが難しくなることデメリットであり、課題でもあります。

加えて、費用対効果が見えない、手間や費用がかかりすぎるといった資金面でのデメリットも大きいようです。

まとめ

ラブライブのように、コンテンツを扱うメディアのミックスかつ2次元と3次元のミックスというアイディアは、今後のエンタメ産業では非常に参考するべき戦略と考えています。
ライブを目で見る、音源を耳で聞くという感覚体験だけでなく、より多くの感覚体験とその体験の共有、そこから生まれるコミュニティの結成などが必要だと個人的には感じてもいます。

予算が少なくても、多くの個人を巻き込んだメディアミックス戦略が今後必要になってくるのかと思うんですよね。

3期もどういう戦略をしていくのか…そういう意味でも楽しみです!

ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow

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